Wantedlyプラン比較|無料・有料の違いと成果につなげる選び方を徹底解説

近年、採用手法の多様化とともに、Wantedlyの活用がますます注目を集めています。「共感でつながる採用」ができる媒体として、多くの企業が活用を始める中、プラン選びに悩む声も増えてきました。
「無料でもある程度は使えるけど、本当に成果を出すには有料にすべき?」 「そもそも、Wantedlyの『プランごとの違い』が分かりにくい……。」
そんな疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「Wantedly プラン」をテーマに、無料・有料・プレミアムの違いから、成果を出すための選び方や活用方法まで、わかりやすく解説いたします。
Wantedlyの料金プランとは?|無料・有料・プレミアムの違いを解説

Wantedlyの3つの基本プラン
Wantedlyには、採用活動のフェーズや企業の課題に応じて選べる3つの基本プランが用意されています。
- 無料プラン(フリープラン)
- 有料プラン(ベーシックプラン)
- プレミアムプラン(プレミアムスカウトなど含む)
無料プランでは、Wantedly会社ページの作成や求人の掲載、ストーリーの投稿といった基本的な機能が使える一方、スカウトや分析機能などの”攻めの採用”には制限があります。
一方、ベーシックプラン以上では、スカウト機能やPV数の可視化、ストーリー投稿数の拡張など、採用成果に直結する運用が可能になります。
Wantedlyは「共感でつながる採用」が強みのため、プランによるできることの差が採用成果に直結します。ここからは、それぞれのプランの内容を詳しく見ていきましょう。
各プランの概要と掲載機能
🟢 無料プラン(フリープラン)
- 求人掲載:〇(複数可)
- ストーリー投稿:〇(上限あり/月2本目から非公開)
- 応募者管理:〇
- スカウト送信:✕(不可)
- 求人PV分析:✕
- サポート:ベーシック(メール)
基本的な発信・掲載は可能ですが、”届ける手段”や”改善のための可視化”ができない点が大きな制約となります。
🟡 有料プラン(ベーシックプラン)
- 求人・ストーリー:無制限に掲載可能
- スカウト送信:可能(月ごとに通数制限あり)
- 求人PV・応募率のデータ閲覧:〇
- 応援機能の利用:〇
- サポート:メール&チャット対応
スカウトや改善分析が可能になり、”運用する”体制が整うのがこのプランです。多くの企業が選んでいる中心プランとなっています。
🔴 プレミアムプラン(プレミアムスカウト付き)
ベーシックプランの全機能に加え、以下の機能が利用できます。
- プレミアムスカウト(月約500通)
- プレミアムアカウントでの企業ブランディング
- タグ配信などの高精度ターゲティング
- 専属サポート(カスタマーサクセス)
スカウトを主軸に攻めの採用を実行したい企業向けのハイグレードプランです。スピード感と大量採用が求められる場合に最適となります。
契約期間・課金体系・注意点
Wantedlyの有料プランは原則6ヶ月以上の契約が基本です。月額の費用としては以下の目安があります(※時期や条件により変動あり):
- ベーシックプラン:月5万〜7万円前後
- プレミアムプラン:月10万〜20万円前後
また、Wantedlyの料金体系は「チーム単位」で課金されるため、部署ごと・拠点ごとの導入も可能ですが、部署を跨ぐ活用が想定される場合は注意が必要です。
課金タイミングは「初月から即時スタート」となり、途中解約は不可(満期まで課金)となる点も抑えておく必要があります。

各Wantedlyプランでできること一覧|機能・制限・費用の比較表付き

スカウト機能・ストーリー投稿・PV分析の違い
Wantedlyの各プランは、単なる”料金の違い”ではなく、できること=採用手段の幅が大きく異なります。特に、成果に直結しやすいのが以下の3機能です。
機能カテゴリ | 無料プラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
スカウト送信 | ✕(送信不可) | 〇(通数制限あり) | ◎(大量送信可/精度高) |
ストーリー投稿 | △(月1本目のみ可) | 〇(無制限) | ◎(無制限+拡張支援) |
求人PV/応募分析 | ✕ | 〇(標準機能) | ◎(詳細分析+改善支援) |
応援機能・SNS連携 | ✕ | 〇 | ◎(シェア対策込み) |
タグ配信・高精度配信 | ✕ | ✕ | ◎(AIによる最適化) |
たとえば、「スカウトができない=候補者に届かない」という致命的な制限がある無料プランでは、掲載だけで応募を待つ”受け身の採用”に限られます。
一方、プレミアムプランでは「スカウト」「データ」「コンテンツ」が有機的につながることで、”攻めの採用”を実現できます。
各プランの料金と費用感(比較表あり)
Wantedlyの費用感は、採用媒体としては中価格帯に位置します。ただし、契約期間が「6ヶ月以上」となるため、中長期的な戦略設計とセットでの導入が前提となります。
以下に各プランのおおよその費用イメージをまとめます(2025年7月現在の目安/非公開価格帯も含め実例ベース)。
プラン名 | 月額費用(税込) | 最低契約期間 | スカウト数目安 | 想定される目的 |
---|---|---|---|---|
無料プラン | ¥0 | なし | 送信不可 | とりあえず掲載してみたい/会社ページを整えたい |
ベーシックプラン | ¥55,000〜¥77,000 | 6ヶ月 | 月100通前後 | スカウトも併用しつつ、母集団形成を始めたい |
プレミアムプラン | ¥110,000〜¥220,000 | 6ヶ月〜12ヶ月 | 月500通以上 | 本格的に攻めの採用を展開/ブランディングを強化したい |
ベーシックでもスカウトや分析機能は利用可能ですが、送信通数やターゲティング精度には限界があります。特にプレミアムプランのスカウト開封率はベーシックの約2倍という実績もあり、母集団形成力には明確な差が出ます。
機能の使いこなし度による向き不向き
料金面だけを見ると「プレミアムは高い」と感じるかもしれませんが、**最も重要なのは”使いこなせるかどうか”**です。
以下に、企業タイプごとの”プラン相性”を簡易マトリクスで示します:
企業タイプ | 向いているプラン | 理由 |
---|---|---|
採用初心者/まず試したい企業 | 無料プラン | 掲載~発信の雰囲気を掴むには十分。運用体制は不要。 |
年間2〜3名の中途採用を継続したい企業 | ベーシックプラン | スカウトやデータ分析をしつつ、社内での改善サイクルが回る |
母集団形成を急ぎたい/急成長フェーズ企業 | プレミアムプラン | 攻めの採用×高精度スカウトを短期集中で活用可能 |
運用リソースがない企業 | プレミアム+外部支援がおすすめ | 高額だが、専属CS・データ連携・外注支援とセットなら成果が出やすい |
「高いからやめておこう」ではなく、自社の体制・目的・時期に合った投資判断がWantedlyでは重要です。
無料プランはどこまで使える?|有料との違いと成果への影響
無料プランで利用できる機能一覧
Wantedlyの無料プラン(フリープラン)は、初期費用ゼロで利用開始でき、基本的な求人掲載や会社情報の発信が可能です。まずは、その利用範囲を整理してみましょう。
機能カテゴリ | 無料プランでできること |
---|---|
会社ページの作成 | 〇:情報掲載・画像アップロード・ビジョンの記載可 |
求人掲載 | 〇:複数の職種を同時掲載可能 |
ストーリー投稿 | △:月に1本目までは公開可、2本目以降は非公開扱い |
応募者対応 | 〇:応募受信・メッセージやり取り可能 |
スカウト送信 | ✕:不可 |
応援・リアクション機能 | ✕:不可 |
求人のPV分析 | ✕:閲覧数・応募率などの分析不可 |
カスタマーサポート | △:最低限のメールサポート(有人チャットなし) |
Wantedlyの世界観に触れたり、自社のカルチャーを「発信する場」として試してみるには無料プランでも十分です。ただし、成果につながる導線づくりには明確な限界があります。
無料と有料で差が出るポイントとは?
無料と有料プランの最も大きな違いは、次の3つです。
① スカウトが送れない(=”届ける手段”がない)
Wantedlyの強みは「共感で応募が来る」点にありますが、ただ掲載しているだけでは見られる確率は低くなりがちです。有料プランではスカウトを通じて、自社に合いそうな人に”直接届ける”アプローチが可能になります。
② 採用広報が続けにくい(=ストーリー投稿制限)
無料プランではストーリー投稿が1本までしか公開されず、2本目以降は非表示となってしまいます。継続的に情報を発信し、自社のカルチャーやビジョンを伝えるには、有料プランでの「無制限投稿」が必須です。
③ データが見えない(=改善できない)
求人のPV数や応募率などの指標が見えないため、「なぜ応募が来ないのか?」の検証ができません。Wantedlyは運用型メディアである以上、改善サイクルを回せないという点は大きなハンデになります。
無料プランでも成果が出やすい企業の特徴
とはいえ、すべての企業にとって有料が必須かというと、そうでもありません。無料でも成果が出やすいケースもあります。
✅無料でもうまくいく可能性がある企業
- SNSやオウンドメディアでの発信力がすでにある
- 応援・シェア・紹介など社内の巻き込みが強い
- 求人タイトル・内容が非常に魅力的で検索に強い
- 「採用広報」が明確に設計されていて、PV対策ができている
つまり、コンテンツ力×導線設計×社内連携があれば、無料でもある程度の成果は狙えます。
しかし多くの場合、「人が足りない」「採用を急ぎたい」「改善したい」という状況では、有料プランでの本格運用+支援の活用が必要となります。

プレミアムプランを導入すべき企業の特徴|費用対効果と失敗パターンも解説
プレミアムプランで追加される主要機能
プレミアムプランでは、ベーシックプランに比べて**「精度」と「拡張性」が強化**されており、以下のような機能が追加されます。
機能カテゴリ | プレミアムプランで可能になること |
---|---|
プレミアムスカウト | 月500通以上の大量スカウト送信+AIによる精度の高いターゲティング |
タグ配信・リターゲティング | 閲覧・保存・応募などの行動データを活用した高精度な再アプローチ |
プロフェッショナル支援 | 専属カスタマーサクセスによる運用支援・コンテンツ改善アドバイス |
データの粒度 | 応募経路・行動履歴・反応率などを細かく分析可能 |
応募導線最適化 | ストーリー×求人の関連性スコアを基に最適化されるおすすめ表示 |
これらの機能は、特に「本格的に採用成果を出したい」「母集団を短期で増やしたい」企業にとって、強力な武器となります。
プレミアムが向いている企業の特徴とは?
Wantedlyのプレミアムプランがフィットするのは、次のような条件を満たす企業です。
✅プレミアムプランが向いている企業の特徴
- 月5名以上の採用を狙うなど、スピード感ある母集団形成が求められている
- エンジニア・デザイナーなどの専門職をターゲットとしている
- 自社での運用リソース(担当者)が1名以上確保できている
- 採用だけでなく採用ブランディングや認知拡大も目的にしている
- 外部パートナーと連携し、PDCAを回す体制がある
とくにスタートアップやシリーズB以降の成長企業では、Wantedlyプレミアム+RPO(外部支援)という組み合わせで、**「魅せる採用×攻める運用」**を両立させて成果を出しているケースが多く見られます。
ありがちな失敗例と費用対効果の考え方
一方で、「プレミアムを契約すれば成果が出る」という考え方には注意が必要です。実際、運用支援を行っている中でよくある失敗パターンがこちらです。
❌プレミアム導入のよくある失敗パターン
- スカウトを送るだけで終わる(精度設計や文面が弱く反応率が低い)
- 分析データを活かせない(KPI未設定で改善が止まる)
- 採用ターゲットが曖昧なままで、誰にも刺さらない求人・ストーリーを出す
- 他媒体と比較してコスパを誤解(リーチ数ではなく”共感率”が価値軸)
Wantedlyプレミアムで成果を出すには、設計・発信・改善の3点セットが必要不可欠です。高額な月額費用がかかるからこそ、運用を”自社だけで抱えすぎない”ことも大切です。
費用対効果を最大化するためには、以下を意識しましょう:
- 最初の1ヶ月で改善ポイントを可視化する設計
- スカウト文面やタイトルに”差別化要素”を盛り込む
- ストーリーと求人のリンク性を高める(導線設計)

成果につながるWantedly運用のコツ|プランに合わせた活用方法とは?

プラン別の運用体制の考え方
Wantedlyは「設計して使いこなす」ことで成果が変わる媒体です。そのため、どのプランを選ぶか以上に、「どう運用するか」が成否を分けます。
まずは、プランごとに適した運用体制の一例を見てみましょう。
プラン | 必要な運用体制例 | 主な注力ポイント |
---|---|---|
無料プラン | 担当者1名で週1〜2回の投稿更新 | ストーリーや求人の内容とタイトルの磨き込み |
ベーシックプラン | 担当者1名+週次のKPI確認(MTG推奨) | スカウト施策・応募データの可視化と改善 |
プレミアムプラン | 担当者+カスタマーサクセス+支援会社との連携 | タグ配信設計・スカウト設計・CV最適化のPDCA回し |
どのプランでも「やりっぱなし」では効果が出ません。”運用体制を決めること”が、プランを活かすための第一歩です。
スカウト・ストーリーの使い方と効果測定
Wantedlyの特性を活かすには、次の2つの柱を意識した設計が必要です。
① スカウトの設計:誰に・どんな言葉で・何を伝えるか
- 【ターゲット設定】 → 転職動機・価値観・志向性でセグメント
- 【文面設計】 → キャッチコピー/冒頭3行で共感を得る構成
- 【タイミング設計】 → 月初/平日AM/閲覧アクション直後など
プレミアムスカウトなど通数が多いプランでは、「開封率 × 返信率 × 面談率」のKPI設定が不可欠です。
② ストーリーの活用:世界観を届ける”共感資産”
ストーリーは以下のような構成パターンで書くと効果的です:
- ビジョン型:どんな未来を描きたいか
- 事業型:どんな勝ち筋で市場を攻略しているか
- カルチャー型:どんな仲間がいて、どんな価値観を大切にしているか
タイトル・サムネイル・冒頭3行での”クリック誘導力”がPVに大きく影響します。また、求人とストーリーをタグやリンクで相互接続する導線設計も重要です。
KPI設計とアルゴリズムを踏まえた改善サイクル
Wantedlyで成果を出すには、”見られる構造”と”改善サイクル”を同時に設計する必要があります。そのためには、KPIを明確にした上で、アルゴリズムへの理解も欠かせません。
基本KPI例(ベーシック以上を前提)
- 求人PV数(1職種ごと)
- スカウトの開封率・返信率
- ストーリーPV・シェア数
- 面談化率(応募数に対する面談設定数)
アルゴリズムに影響する要素(例)
項目 | 影響度 | 説明 |
---|---|---|
更新頻度 | 高 | 求人やストーリーの更新が多いと”新着順”に上がりやすい |
応援・シェア | 高 | 応援・SNSシェアがあると”人気順”の上位表示に影響 |
閲覧〜応募までの反応率 | 中 | “おすすめ順”に影響。CVRが高い求人が優遇される傾向がある |
キーワード設定 | 中 | タグ・職種カテゴリのマッチ度が検索順位に反映される |
これらを踏まえて、「KPIを見ながら→改善して→効果を検証する」仕組みを設計しておくことで、Wantedlyの費用対効果を最大化できます。
まとめ|Wantedlyプランの選び方と成果を出すために大切な視点
目的に合わせたプラン選びのフローチャート
Wantedlyのプランは「金額の差」ではなく「できることの差」です。だからこそ、選び方の基準は「採用の目的と体制」にあります。
以下の簡易フローチャートを参考に、今のフェーズに合ったプランを見極めましょう。
Q1:まずは試してみたい/費用をかけずに様子を見たい? → はい → 無料プラン
Q2:月2名以上の採用を目指す/母集団形成が必要? → はい → ベーシックプラン
Q3:スピード採用 or 専門職採用を重視している? → はい → プレミアムプラン
Q4:社内に運用リソースがない/採用広報にも取り組みたい? → はい → プレミアムプラン+支援活用
「無料→ベーシック→プレミアム」と段階的に移行するのも一つの手です。大切なのは、目的とリソースに合った使い方をすることです。
迷ったときに押さえるべき3つの視点
Wantedlyのプランを選ぶとき、迷ったら次の3つの観点を確認してください。
① 「応募が欲しいのか」「認知を広げたいのか」
- 応募=スカウト重視/認知=ストーリー強化が必要
- プレミアムはこの両方をカバーできる
② 「分析できる体制があるか」
- PVや応募率を見て改善できる体制があるか?なければ成果に直結しない
- ベーシック以上推奨。無料では見えない
③ 「成果が出るまでのスピードを求めるか」
- 早期成果が必要ならプレミアムで”仕組み化された攻め”を行うべき
感覚で決めず、目的・時間軸・体制のバランスで選ぶことが、成果への近道です。
失敗しないための「今すぐやるべき」チェックリスト
最後に、Wantedlyを活用する上で「今すぐやっておくべき」アクションをまとめます。
- 自社の採用ターゲットをペルソナレベルで整理した
- EVP(自社ならではの魅力)を明文化している
- 求人とストーリーを1セットで設計している
- 運用体制(更新頻度、スカウト送信、KPI確認)を定めた
- 自社の運用状況に応じて、最適なプランを見直す意識がある
このチェックリストを一つずつ埋めていけば、どのプランでも成果につなげることができます。

結論|Wantedlyは”選んでからが勝負” プラン×運用が鍵

Wantedlyは、プランを選べば自動的に成果が出るツールではありません。
**プランはあくまで「使い方の土台」**であり、そこに「運用力」と「改善思考」が乗って初めて成果が生まれます。
しなやかHR Labでは、企業のフェーズや課題に応じて、Wantedlyの運用支援やプラン選定のご相談も承っています。
もし「うちに合う使い方が分からない」「もっと成果を出したい」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

「成果を出す使い方」を、プロの目線でサポートします
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