Wantedlyユーザー数から見る活用可能性|採用成功に活かす視点とは

Wantedlyユーザー数の実態と活用戦略|2025年最新データ分析
1. Wantedlyユーザー数の現状|2025年最新データ
累計登録ユーザー数400万人突破の意味
Wantedlyは2024年4月、累計登録ユーザー数が400万人を突破したと公式発表しました。この数字が示すのは単なる会員登録数ではなく、ビジネスSNSと求人媒体の複合的なプラットフォームとしての強さです。
注目すべきは、Wantedlyがリーチしているのが「条件面で職を探す人」ではなく、「自分に合った会社を価値観ベースで探す人」であることです。日常的に求人やストーリーが読まれ、SNSで共有される構造があるため、月間アクティブユーザーも多く、ユーザー数の”質”の高さが評価されています。
月間PVと求人数から見る媒体規模
ユーザー数に次いで重要なのが、実際の閲覧数です。Wantedlyでは1つの求人やストーリーが数百〜数千PVを獲得することも多く、アルゴリズムに乗れば一気に1万PVを超えるケースもあります。
実際の運用企業では、1ヶ月で求人記事に1万〜2万PVが集まり、20〜50件以上の応募を獲得している事例も存在します(Synayaka支援実績より)。このように、Wantedlyはユーザー数だけでなく「読まれる構造」を作れば爆発的なリーチが期待できる媒体です。
2025年時点でのアクティブ求人件数は約5〜6万件程度とされており、この中で上位表示されるにはアルゴリズムやコンテンツ設計が不可欠です。
ユーザー数増加の背景
Wantedlyのユーザー数が増えている背景には、「条件より共感」「お金よりやりがい」を求める若手人材の志向変化があります。Z世代を中心に「自分らしさ」や「価値観の合う組織」を重視する潮流が強まり、こうしたユーザーが自然とWantedlyに集まる構造ができています。
また、InstagramやX(旧Twitter)などでWantedlyのストーリーや求人がシェアされやすいことによるオーガニック流入の増加、さらに企業側の採用広報への注力によるストーリー発信の増加も、ユーザー数増加の後押しとなっています。
2. Wantedlyユーザーの特徴分析
年齢構成と志向性
Wantedlyユーザーの大多数を占めるのが20代〜30代前半の若手社会人層です。公式発表によれば、特に25〜34歳が最も多く、次に20〜24歳となっており、Z世代〜ミレニアル世代が中心ユーザー層です。
この年代の特徴は以下の通りです
・「お金よりもやりがい」を重視
・働く環境や価値観の一致を重要視
・SNS的に企業の”空気感”を見て判断する
従来型の求人サイトとは一線を画す意思決定プロセスを持つため、「ストーリー」や「会社のビジョン・カルチャー」で勝負するWantedlyとの親和性が高くなっています。
職種別ユーザー傾向
Wantedlyユーザーの職種別分布で特に多いのは以下の領域です
テック系職種:エンジニア、デザイナー、PdM
ビジネス職:広報、マーケティング、人事
ハイブリッド人材:新規事業開発、スタートアップ志向
Wantedlyが掲げる「シゴトでココロオドル人をふやす」という理念に共感するユーザーが多いため、自分の裁量や意思を発揮できる職種への関心が高い傾向があります。また、ベンチャー・スタートアップ業界との親和性も高く、事業フェーズが初期〜成長期の企業とマッチしやすい特徴があります。
ユーザーの価値観
Wantedlyユーザーの価値観は「価値観フィット型」が特徴的です
・「誰と働くか」を重視
・「自分が共感できるビジョン」に惹かれる
・会社の”雰囲気”や”文化”に強くこだわる
これは従来の転職サイトの「職務経歴×希望条件のマッチング」とは全く異なる軸です。企業にとっては「給与や福利厚生では勝てない」というジレンマを打破できるヒントでもあります。Wantedlyユーザーは条件よりも”人”や”想い”を見ているからです。
3. 他媒体との比較分析
主要媒体のユーザー数比較
媒体名 | 累計ユーザー数の目安 | 主な特徴 |
doda | 約900万人以上 | 中堅・大手企業向けが中心 |
マイナビ転職 | 約850万人以上 | 全国対応、事務・営業職に強み |
Wantedly | 約400万人 | 共感型採用・若手ベンチャー層に強い |
数字だけを見ると、dodaやマイナビの方が規模は大きく見えます。しかし、Wantedlyは「登録数の多さ」よりも”どんな人が集まっているか”が重要なポイントです。
他媒体が転職意思の顕在層を多く含むのに対し、Wantedlyは価値観やビジョンで仕事を選ぶ潜在層・共感層が中心となっています。
ユーザー属性の違い
媒体名 | 主なユーザー属性 |
doda | 20代後半〜40代の転職検討者、条件優先 |
マイナビ転職 | 20代〜30代の転職初心者や未経験歓迎層 |
Wantedly | 20〜30代前半、価値観重視・働く意味を求める層 |
この違いは求人の設計に直結します。Wantedlyに「条件・待遇重視」の内容ばかりを並べても、ユーザーとの価値観ギャップが生まれます。逆に「こんなビジョンを掲げ、こんな仲間と未来を創りたい」という発信をすれば、同じ400万人のユーザー数でも反応率は大きく変わるのです。
マッチング効率の違い
応募数やユーザー数だけでなく、注目すべきはマッチング効率=”会える確率”です。
Wantedlyの特徴
・応募前にストーリーを読んで会社を理解している
・共感ベースで「会いたい」を押す文化がある
・カジュアル面談前提の接点が一般的
こうした特徴から、ユーザー数が少なく見えても”質の高い接点”が得られる傾向にあります。実際にSynayaka支援先では「応募数は少なくても、カジュアル面談からの選考移行率が7割を超える」企業も存在します。
4. Wantedlyと相性の良い企業
共感でつながる採用スタイル
Wantedlyのユーザー数400万人の恩恵を活かしやすいのは、「共感でつながる採用スタイル」を持つ企業です。ユーザーの多くは給与や勤務地といった条件よりも、「どんな人と、どんなビジョンで働くか」に重きを置いています。
企業の存在意義や事業への想いを言語化し、発信できる企業ほど、Wantedlyユーザー数の恩恵を活かしやすくなります。
ベンチャー・中小企業の可能性
特にスタートアップや中小企業にとって、Wantedlyユーザー数は大きな追い風となり得ます。大手求人媒体では知名度や広告費がものを言いますが、Wantedlyでは情報の”質”と”ストーリー性”で差別化できるため、無名な企業でも十分に勝負できます。
実際、「社員数10名未満の企業が、月間20名以上の応募を獲得」したケースもありました(Synayaka支援実績)。
相性の良い企業の特徴
以下のような企業はWantedlyと非常に相性が良いです
・社長やメンバーの「顔が見える」企業
・事業や組織の立ち上げフェーズにある企業
・ビジョンや世界観を明確に語れる企業
こうした企業にとって、Wantedlyユーザー数は単なる「母数」ではなく「共感者の集まり」であるため、ブランディング次第で高いマッチング精度を実現できます。
5. ユーザー数を成果につなげる運用戦略
アルゴリズムを活かす構造設計
Wantedlyはアルゴリズムにより表示順位が決まり、「見られなければ共感も応募もされない」構造です。いくらユーザー数が多くても、求人が埋もれていては意味がありません。
押さえるべき要素
・求人、ストーリーの更新頻度
・応援(リアクション)数
・SNS等からの流入、シェア
・タグやカテゴリの適切な設定
特に「おすすめ順」への対策が重要で、過去の反応率、投稿タイミング、タグ設計、職種マッチ度などを複合的に評価して順位が決まります。
ユーザー層に刺さるコンテンツ作成
Wantedlyでは「共感」が応募の起点となるため、採用ペルソナの明確化が重要です。
効果的な構成
・冒頭3行で「どんな仲間を募集しているか」を明示
・ストーリーでは創業背景・代表の想い・事業の未来を語る
・言葉のトーンを統一し、一貫した世界観を作る
エンジニア志向のユーザーには「技術的チャレンジ」や「開発文化へのこだわり」、ビジネス職向けには「裁量・スピード感・事業成長への関与」を具体的に伝えることで共感されやすくなります。
運用ノウハウとKPI設定
Wantedlyユーザー数を応募、面談、採用につなげるための運用の型
更新のルーティン化
・週1回のストーリー更新
・月2回の求人更新を目安に
KPIの設定と振り返り
PV数、応募率、カジュアル面談化率など、ユーザー数を分解して可視化
一貫したブランディング
ストーリー・求人・会社ページをすべて同じトーンで構成
成功事例に学ぶポイント
成功企業の共通点
・ストーリー発信を週1回以上のペースで継続
・求人の冒頭3行に「誰に向けて発信しているか」を明記
・社員インタビューやカルチャーの裏話を積極的に記事化
例えば、あるITスタートアップでは「この仕事がなぜ必要か」「このチームに入るとどんな未来が待っているか」をストーリー化したことで、PV数が3倍、応募数が2倍以上に増加しました。
まとめ
Wantedlyは「数が多いから応募が来る」わけではありません。ユーザー数400万人という”可能性”を、ユーザーの志向性や価値観を理解した設計と発信によって”成果”に変えることがカギなのです。
共感型採用プラットフォームとしてのWantedlyの特性を理解し、適切な運用を行うことで、企業規模に関わらず質の高い採用成果を実現できるでしょう。
Synayakaでは、Wantedly運用を通じて企業が自走できる体制を一緒に作る支援を行っています。
単なる代行ではなく、運用ノウハウが社内に残り、“今後の採用の資産”になることが強みです。内製化に向けた伴走型支援も可能です。