脳科学が解き明かす「幸福な職場」の作り方。ウェルビーイング経営を実践する日本のESG推進企業20選

近年、企業経営の新たな常識となりつつある「ESG」。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)への配慮が、企業の持続的な成長に不可欠であることは、もはや論を俟ちません。
特に、人的資本経営への注目が高まる今、ESGの「S(社会)」、すなわち従業員やコミュニティといった”人”に対する企業の姿勢が、これまで以上に厳しく問われています。優秀な人材の獲得・定着、そしてイノベーションの創出は、従業員一人ひとりの活躍なくして成し得ないからです。
しかし、CO2排出量のように数値化しやすい「E(環境)」と比べ、「S(社会)」、とりわけ従業員の「働きがい」や「幸福度(ウェルビーイング)」といった要素は、客観的に評価するのが難しいという課題がありました。
私たち株式会社Synayakaは、この見えにくいが故に最も重要な「S」の領域に、脳科学の知見を応用し、「ウェルビーイング」という新しいものさしで光を当てることを目指しています。人が幸福を感じ、創造性を発揮するメカニズムを解き明かすことで、真に価値ある人的資本経営の姿が見えてくると信じているからです。
本記事では、この「ウェルビーイング」という独自の視点から、人的資本経営を先進的に実践している日本企業を20社厳選してご紹介します。皆様の会社の未来を創る、組織づくりのヒントがここにあります。
なぜ今、「人的資本経営」と「ウェルビーイング」が重要なのか?
2022年、内閣官房から「人的資本可視化指針」が公表され、日本でも人的資本経営への取り組みが本格化しました。これは、従業員を「コスト」ではなく、価値創造の源泉となる「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出す経営手法です。
背景には、少子高齢化による労働人口の減少や、価値観の多様化があります。企業が持続的に成長するためには、従業員に選ばれ、彼らが心身ともに健康で(Health)、意欲的に仕事に取り組める状態(Engagement)を創り出すことが不可欠です。
この従業員の幸福で満たされた状態こそが「ウェルビーイング」です。ウェルビーイングの高い組織は、従業員の離職率が低く、生産性や創造性が高いことが数々の研究で明らかになっており、今や企業価値を測る上で無視できない重要指標となっています。
【Synayakaの視点】脳科学で解き明かす、見えにくい「S」の価値
従来の「S」の評価は、労働時間や離職率といった定量データが中心でした。しかし、これらのデータだけでは、従業員が本当に幸福を感じ、主体的に働けているかは分かりません。
そこで私たちは、脳科学の知見に基づき、ウェルビーイングを構成する3つの要素に注目しています。
- 心理的安全性: 失敗を恐れず、誰もが安心して発言・挑戦できる環境。脳内では、ストレスホルモン「コルチゾール」の過剰分泌が抑えられ、リラックスした状態で高いパフォーマンスを発揮できます。
- 成長実感(自己効力感): 挑戦的な目標を達成したり、新たなスキルを習得したりすることで得られる「自分ならできる」という感覚。これは、意欲や学習能力に関わる神経伝達物質「ドーパミン」の放出を促します。
- 貢献実感・つながり: 自分の仕事が誰かの役に立っていると感じることや、仲間との良好な関係。他者への貢献や信頼関係は、「幸福ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促し、組織へのエンゲージメントを高めます。
私たちは、これらの指標をものさしとして、企業の取り組みの「質」を評価します。
【2025年版】ウェルビーイング経営を実践する日本のESG先進企業20選
それでは、上記の選定基準に基づき、私たちが選んだ先進企業をご紹介します。
1. 株式会社日立製作所

世界有数の電機メーカーである同社は、早くからジョブ型人財マネジメントへ舵を切り、従業員のキャリア自律を支援しています。
- ウェルビーイングな取り組み:
- 全世界の従業員約37万人を対象としたエンゲージメント調査「Hitachi Insights」を定期的に実施。データに基づき、管理職へのフィードバックや組織改善に繋げています。
- 上長との1on1ミーティングの徹底や、多様な学習機会を提供することで、従業員の成長を後押ししています。
- 【Synayaka’s Eye】 同社の取り組みは、キャリアの道筋を自ら描けるという「自己効力感」を従業員に与えます。また、データに基づく対話は、客観的で質の高いフィードバック文化を醸成し、組織の「心理的安全性」を高める上で非常に効果的です。これは、従業員の挑戦意欲を引き出す土壌そのものと言えるでしょう。
2. 伊藤忠商事株式会社

大手総合商社として知られる同社は、従業員の健康を経営の最重要課題と位置づける「健康経営」のトップランナーです。
- ウェルビーイングな取り組み:
- 生産性向上を目的とした「朝型勤務制度」はあまりにも有名です。夜間の残業を抑制し、朝早く出社した従業員にはインセンティブとして朝食を支給しています。
- がん治療と仕事の両立を支援する「がんとの両立支援施策」は、産業医や専門部署が手厚くサポートし、従業員が安心して働ける環境を提供しています。
- 【Synayaka’s Eye】 「朝型勤務」は、睡眠リズムを整え、精神の安定に関わる「セロトニン」の分泌を促す効果が期待できます。また、病気という大きなライフイベントに会社が寄り添う姿勢は、従業員のエンゲージメントを根底から支える強固な「つながり」を生み出します。心身の健康不安が解消されることで、脳はより創造的な活動にリソースを割くことができるのです。
3. 株式会社メルカリ

フリマアプリ「メルカリ」を展開する同社は、創業当初から「心理的安全性」を重視し、多様な人材が活躍できる組織づくりを徹底しています。
- ウェルビーイングな取り組み:
- 「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」という3つのバリューを組織の隅々まで浸透させています。
- 個人のパフォーマンスを最大化するための人事制度「Merwork」では、働く場所や時間を柔軟に選択できます。
- 【Synayaka’s Eye】 「Go Bold」というバリューは、失敗を許容し挑戦を称賛する文化の象徴であり、「心理的安全性」が制度として担保されている好例です。個人の裁量を最大化する働き方は、自律性を重んじる脳の報酬系を刺激し、「成長実感」に直結します。多様な個性が尊重され、つながりを感じられるインクルーシブな環境が、イノベーションの源泉となっています。
4. 味の素株式会社
食品・アミノ酸事業を中心にグローバル展開する味の素は、「食と健康の課題解決」を企業使命とし、社員の健康経営にも積極的に投資しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・「ASV(Ajinomoto Group Shared Value)」の理念に基づき、社員一人ひとりの健康維持・増進を支援。
・社内食堂での栄養バランス改善メニュー提供や、減塩・高たんぱくメニューの開発。
・定期的な健康診断や運動プログラムの実施に加え、メンタルヘルス相談窓口を常設。
【Synayaka’s Eye】
味の素の健康施策は、企業のコア事業である「食」を直接的に活かしたユニークな形。食習慣の改善は脳のエネルギー効率や集中力の持続に直結します。また、社員が自社製品を通じて健康を体感することは、仕事への誇りやエンゲージメントの向上にもつながります。
5. SOMPOホールディングス株式会社
損害保険・生命保険・介護事業を展開するSOMPOグループは、「安心・安全・健康のテーマパーク」をビジョンに掲げ、社員のウェルビーイング向上に取り組んでいます。
ウェルビーイングな取り組み:
・保険事業で培ったノウハウを活かし、社員向けに予防医療・健康管理サービスを提供。
・社内に常駐する健康サポートチームが、運動・栄養・メンタルヘルスの三方向から支援。
・介護事業の知見を活かし、家族の介護と仕事の両立を可能にする柔軟な勤務制度を整備。
【Synayaka’s Eye】
「介護」と「保険」という社会的インフラを持つSOMPOは、ライフイベントと仕事の両立支援において圧倒的な強みがあります。安心感は脳のストレス応答を抑制し、創造性や判断力を高める土台になります。
6. 株式会社アシックス
スポーツ用品メーカーとして世界的に知られるアシックスは、「健やかに生きるためのスポーツの力」を軸に、社員の心身の健康づくりを推進しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・本社内に最新設備のフィットネスジムを完備し、就業時間中の利用を奨励。
・アスリートと同等レベルのコンディション測定・トレーニング指導を社員にも提供。
・「OneASICS」プログラムで、国内外の拠点間交流や社内スポーツイベントを実施し、つながりの強化を図る。
【Synayaka’s Eye】
身体活動は脳の神経可塑性を高め、学習能力や集中力を向上させます。アシックスはスポーツブランドとしての強みを社員体験に落とし込み、「運動=健康・成長」という文化を根付かせている好例です。
7. オムロン株式会社
制御機器やヘルスケア機器を手掛けるオムロンは、「地球上の誰もが健康で安心して暮らせる社会」の実現を掲げ、社員の健康経営にも先進的に取り組んでいます。
ウェルビーイングな取り組み:
・社員用の健康管理アプリを開発し、日々の歩数・睡眠・食事を可視化。
・フレックスタイムや在宅勤務制度を活用し、ライフステージに合わせた働き方を推奨。
・定期的な「健康チャレンジイベント」で運動習慣を楽しく促進。
【Synayaka’s Eye】
データドリブンな健康管理は、自己効力感を高めると同時に、社員が主体的に生活習慣を改善するきっかけになります。可視化された成果は、脳の報酬系を刺激し、継続的な行動変容を促します。
8. 花王株式会社
日用品・化粧品メーカーの花王は、「みんなが輝く職場」をテーマに、ダイバーシティ&インクルージョンを軸にしたウェルビーイング経営を推進しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・性別や国籍、障がいの有無に関わらず活躍できる制度と研修を整備。
・メンタルヘルスの一次予防として、全社員にストレスマネジメント研修を実施。
・スキルアップとキャリア自律を支援するオンライン学習プラットフォームを導入。
【Synayaka’s Eye】
多様なバックグラウンドを持つ社員が心理的安全性を感じられる環境は、創造性と協働性を高めます。花王の施策は「尊重と承認」の文化を醸成し、組織全体のレジリエンスを向上させています。
9. キリンホールディングス株式会社
飲料・医薬事業を展開するキリングループは、「健康で豊かな生活文化の実現」を目標に掲げ、心身の健康促進に取り組んでいます。
ウェルビーイングな取り組み:
・健康経営宣言に基づき、アルコール適正飲酒やノンアル製品の普及活動を推進。
・「キリン健康プログラム」で食事・運動・睡眠の改善をサポート。
・メンタルヘルスチェックやカウンセリングサービスを充実化。
【Synayaka’s Eye】
企業の商品コンセプトと健康施策が連動しており、生活習慣改善が自然に行える仕組みになっています。習慣的な健康行動は脳機能の安定化に寄与し、持続的なパフォーマンスを引き出します。
10. 積水ハウス株式会社
住宅メーカーの積水ハウスは、「幸せな暮らしの創造」を企業理念とし、社員自身の幸福度向上を経営戦略の一環としています。
ウェルビーイングな取り組み:
・在宅勤務や時短勤務など、多様な働き方を柔軟に選択可能。
・独自の「住生活研究所」による快適な住環境デザインを社員向け福利厚生にも活用。
・家族参加型の社内イベントで、職場外のつながりも強化。
【Synayaka’s Eye】
住環境の質は心の安定や集中力に直結します。自社の住宅ノウハウを社員生活に還元することは、働く意欲や愛社精神の醸成に極めて効果的です。
11. TOTO株式会社
衛生陶器のトップメーカーTOTOは、「Clean & Comfortable」をテーマに、社員の健康と快適性を追求しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・製品開発で培った快適性技術を、社員オフィスや休憩スペースにも導入。
・腰痛予防プログラムやストレッチ習慣化のための社内啓発活動。
・男女問わず育児休業取得を推進し、取得率向上を実現。
【Synayaka’s Eye】
職場環境の物理的快適性は、集中力・創造力を高めるだけでなく、身体的負担を軽減します。TOTOは「働く環境の質」がパフォーマンスに直結することを体現しています。
12. トヨタ自動車株式会社
世界最大級の自動車メーカーであるトヨタは、「幸せの量産」を掲げ、社員の心身の健康を長期的に守る仕組みを整備しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・生涯現役を目指す健康プログラム「TOYOTA Wellness Program」を展開。
・工場勤務者のためのフィジカルトレーニングと栄養サポートを常設。
・メンタルケアやキャリア相談窓口を複数言語で提供。
【Synayaka’s Eye】
トヨタは製造現場の安全・健康対策を高度化し、長期雇用とパフォーマンス維持を両立。身体・精神・キャリアの三位一体支援は、社員の持続可能な成長を後押しします。
13. MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
大手保険グループである同社は、社員の健康と働きやすさを保険事業の基盤と捉え、全社的に推進しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・「健康経営優良法人」の認定を複数年連続で取得。
・在宅勤務やサテライトオフィス利用制度を整備。
・がん検診や生活習慣病予防検診の全額会社負担。
【Synayaka’s Eye】
健康診断や疾病予防の徹底は、社員の不安軽減と医療費抑制につながります。身体的安心感は集中力と判断力を高め、長期的な組織生産性向上に寄与します。
14. 株式会社丸井グループ
小売・フィンテック事業を展開する丸井グループは、「人の成長を応援する会社」をモットーにウェルビーイング経営を推進。
ウェルビーイングな取り組み:
・全社員が参加できるキャリアデザイン研修を定期開催。
・LGBTQ+への理解促進プログラムや社内パートナーシップ制度を整備。
・週休3日制の試験導入によるワークライフバランス改善。
【Synayaka’s Eye】
自己選択可能な働き方と多様性尊重の文化は、社員の心理的安全性と自己表現を後押しします。これにより、主体性と創造性が最大化されます。
15. 株式会社リクルートホールディングス
人材サービス最大手のリクルートは、「Follow Your Heart(自分らしく生きる)」をテーマに働き方改革を推進しています。
ウェルビーイングな取り組み:
・フルリモート・フルフレックス制度を導入し、働く場所・時間を完全に自由化。
・スキルアップ支援制度や社内副業制度を積極的に展開。
・「働きがいのある会社」ランキング上位常連。
【Synayaka’s Eye】
完全裁量型の働き方は自律性を最大化し、内発的動機付けを強化します。自己成長と生活の両立が可能な環境は、長期的なエンゲージメント維持の鍵です。
16. 富士フイルムホールディングス株式会社
写真フィルム事業から医療・ライフサイエンスへ事業転換した富士フイルムは、社員の健康管理にも革新的アプローチを導入。
ウェルビーイングな取り組み:
・自社開発の健康診断システムでデータを一元管理。
・がん予防や生活習慣病対策に特化した社内医療プログラムを提供。
・長期休暇取得制度で心身のリフレッシュを促進。
【Synayaka’s Eye】
自社の技術力を健康経営に活用する姿勢は、社員に「会社が本気で健康を守っている」という安心感を与えます。この信頼感はエンゲージメント向上に直結します。
17. セールスフォース・ジャパン
クラウドCRMのリーダー企業である同社は、「Ohana Culture(家族のようなつながり)」を基盤にウェルビーイングを推進。
ウェルビーイングな取り組み:
・世界共通のフレキシブルワーク制度「Success from Anywhere」を導入。
・年間7日間のボランティア休暇を付与し、社会貢献活動を推奨。
・メンタルヘルス支援アプリを全社員に提供。
【Synayaka’s Eye】
社会貢献活動や柔軟な働き方は、自己超越感と社会的つながりを同時に満たします。これは幸福度の長期的な維持に不可欠な要素です。
18. サイボウズ株式会社
グループウェア開発企業のサイボウズは、「100人いれば100通りの働き方」を掲げる柔軟な企業文化で知られています。
ウェルビーイングな取り組み:
・勤務時間・場所・雇用形態をすべて社員が選択可能。
・副業・兼業を全面解禁し、自己実現を支援。
・心理的安全性をテーマにした社内研修を実施。
【Synayaka’s Eye】
極限まで個人の自由を尊重する環境は、自律性と自己決定感を高めます。サイボウズは「組織に合わせる働き方」から「人に合わせる働き方」への転換を体現しています。
19. 株式会社LIFULL
不動産情報サービス「LIFULL HOME’S」を運営する同社は、「あらゆるLIFEを、FULLに。」を企業理念に掲げ、社員の幸福度向上を経営戦略に組み込んでいます。
ウェルビーイングな取り組み:
・「LIFULL休暇制度」により、家族・趣味・学びなど多様な目的での長期休暇取得を奨励。
・社内カフェや瞑想スペースを設置し、リラックス環境を提供。
・NPOや社会活動への参加を支援する制度を整備。
【Synayaka’s Eye】
休暇と自己投資の両立支援は、社員のエネルギー回復と自己成長を同時に促します。脳の回復と創造性発揮のサイクルを持続させる優れた施策です。
20. 株式会社ユーグレナ
バイオベンチャーのユーグレナは、「人と地球を健康にする」という理念のもと、社会課題解決型の事業と社員の幸福度向上を両輪で進めています。
ウェルビーイングな取り組み:
・自社開発のミドリムシサプリを社員へ提供し、栄養改善を支援。
・国内外の社会貢献プロジェクトへの参加を奨励。
・柔軟な勤務制度とリモートワークの選択肢を提供。
【Synayaka’s Eye】
社会課題解決に直結する事業と働き方がリンクしていることで、社員は「自分の仕事が世界を変えている」という強い意義を感じられます。この自己超越感は、幸福度とモチベーションを長期的に維持する原動力になります。
まとめ:幸福度が企業価値を創る時代へ
今回ご紹介した20社は、いずれも従業員の「ウェルビーイング」こそが持続的な成長の鍵であることを深く理解し、具体的なアクションに移している企業です。
彼らの実践から見えてくるのは、制度や福利厚生といった「仕組み」だけでなく、挑戦を促し、成長を支え、互いを尊重する「文化」をいかに育むかという、経営の強い意志です。
脳科学の知見は、こうした見えにくい企業文化や人の幸福を可視化し、より良い組織づくりを加速させるポテンシャルを秘めています。
株式会社Synayakaは、脳科学の社会実装を通じて、すべての働く人が幸福を実感できる社会の実現を目指しています。ウェルビーイングを軸とした、新しい人的資本経営にご興味のある経営者・人事担当者の皆様、ぜひ一度、私たちにご相談ください。未来を創る組織づくりを、共に始めましょう。
さらに深く知りたい方へ|ESG経営の最前線を追う専門メディア
本記事では、日本の先進企業によるウェルビーイング経営の実践事例をご紹介しました。
しかし、企業の持続的成長を考える上で欠かせないのが「ESG(環境・社会・ガバナンス)」の視点です。
ESGは単なるCSRや一過性のトレンドではなく、長期的な企業価値と社会的信頼を築くための戦略基盤。
その潮流や事例は、日々、国内外でアップデートされています。

「QUICK ESG研究所」 は、ESG・サステナビリティ分野に特化し、最新の動向、国内外の先進事例、経営に役立つ分析レポートを発信する専門メディアです。
投資家や経営層、サステナビリティ担当者に向けて、数字とストーリーの両面から「今、企業が何をすべきか」を深く掘り下げています。
【Synayaka’s Eye】
ウェルビーイング経営は、社員一人ひとりの幸福度を高める内的アプローチ。
ESGは、それを社会・市場の文脈で支える外的アプローチです。
内と外、この両輪が噛み合ったとき、企業は「持続可能な成長」と「社会からの支持」という二重のリターンを得られます。
未来の競争力は、この視座の有無で決まるでしょう。