採用広報とは?採用広報が上手い企業の特徴や事例、今必要な理由まとめ

1. 採用広報とは?目的や必要性について
① 採用広報とは
採用広報とは、自社で働くことの価値や背景を、候補者に伝えるための情報発信活動です。
求人票だけでは伝えきれない、事業の思想・カルチャー・働く人・意思決定の考え方などを言語化し、候補者が「ここで働く自分」を具体的に想像できる状態をつくります。
採用広報の目的
採用広報の目的は主に認知度の向上とイメージの向上です。
広い認知を取れる媒体で会社自体のことを知ってもらったり、その中から興味を持った方や転職活動中の方に向けて、会社の中の様子、雰囲気やどんな人と働けるのか、どんな思いで立ち上げて走っているのかを発信していくことで共感を促し、ファンをつくることが採用広報にはできます。
そして、さらに機能してくると候補者が広報コンテンツを見て、「ここで働きたい!」という思う状態になります。
つまり応募する時点で既に志望度が高まっている、ひいてはその後の歩留まりの向上と定着率の改善が見込めます。
実際に弊社の支援先では、一年後に社内MVPにまでなるような人材が広報コンテンツを見てビジョンに共感したことで応募し、採用できた事例もございます。
② なぜ今、採用広報が必要なのか
転職者の志向性の変化により、以前より会社の雰囲気やどんな人と働けるのかを重視する人がおおくなり、それを発信する必要性が大きく増したからです。
また、そういった情報を集められる媒体や情報源にユーザーが移行しているため今までと同じように採用活動しているだけでは成功しなくなるということも増えてきました。
実際、この傾向を察知してすぐに採用広報に取り組んだ企業は今、採用がかなり有利になっています。
③ 採用広報の主な手段・施策
以下は採用広報の手段の代表的なものです。
- 採用ページ・オウンドメディア
- WantedlyやYOUTRUSTなどのビジネスSNS
- SNS(X、Instagram、noteなど)
- Youtubeなどの動画コンテンツ
- イベント・登壇・コミュニティ参加
この中から欲しい人材のペルソナや自社の魅力によって有効な手段を選んで発信していくと効果的です。
2. 採用広報が上手い企業の三つの条件
① 採用ブランディングができている
採用広報が上手い企業は、「自社がなぜ選ばれるのか」を明確に言語化できています。
給与や条件だけでなく、
- どんな挑戦ができるのか
- どんな人と働くのか
- どんな価値観を大切にしているのか
こうした、入社理由になる魅力が整理されています。結果として、発信内容にブレがなく、候補者の記憶に残ります。
実際に採用ブランディングはこれだけではなく自社視点、他社視点、求職者視点の3Cと言われる視点で自社の特徴を見ることで自社特有の魅力というものを確立できます。詳しくは次の章でまとめます
② 欲しい人材が「何を知りたいか」を理解している
自社が採用したい人はどういう人なのかをまとめたのち、その人たちはどんな情報で転職する会社を決めるのかを探っていきます。この時の手段はたくさんあり、実際に採用できた人やできなかった人から聞いてみたり、採用が上手くいっている競合の求人と自社のを見比べてみたりするといいでしょう。
③ 持っている広報手段が多い
強い企業はいくつか発信手段を持ち得ています。
その発信手段を、その時々、欲しい人材だったり認知を取るまでが目的だったりなど適材適所で運用しています。
3. 採用広報を成果につなげる戦略
① 採用ブランディングの強化
前述したとおり、まず3C(Company自社, Competitors競合, Candidates候補者)の目線で魅力の整理から始めます。
採用広報では、ここから分析した魅力の中でも当然Candidates候補者の目線から取れた情報を軸にしていくことが重要です。ここに、競合と比べた時に自社に優位になる魅力や、求職者にとっては会社を決める大きな理由になるような魅力を整理できているとかなり差をつけられます。
② ターゲットの明確化
採用広報ではターゲットを明確にし、ピンポイントに刺しにいくようなコンテンツが有用です。
とりあえず多くの人に認知してもらうことを目的とした場合はそれでいいのですが、採用に直結させようとする採用広報では、候補者が本当に知りたい部分の表面しか見れずに興味を引き付けきれないことも多々あります。
こうなってしまってはとてももったいないですよね。
そのため、ペルソナを明確にし、そのペルソナの志向性を分析したうえでそこに刺さるようなコンテンツをつくりましょう。
(ペルソナと広報の内容の例)
①ペルソナ:裁量を大きく持って事業をゴリゴリ主導していきたい若手が欲しい
〇入社二年目で事業責任者になった20代中途入社社員のインタビュー記事
✕「未経験歓迎!みんなで仲良く楽しく働ける、快適な会社です」というような動画
③ 最適な媒体の選定
すべての媒体を使う必要はありません。
ターゲットが普段どこで情報収集しているのかに合わせて、媒体を選ぶことが重要です。
例えば、
- 若手・カルチャー重視層:Wantedly・SNS
- 専門職・即戦力層:ダイレクトリクルーティング
- 認知形成:オウンドメディア
戦略と媒体が噛み合ったとき、採用広報は初めて成果を生みます。
4. 採用広報の成功事例
① 株式会社Upward

Wantedlyの利用で、0から仕組みをつくり、3ヶ月で2・3人目の即戦力採用に成功。
Wantedlyのストーリー機能で代表へのインタビュー記事を作成。代表が起業したきっかけや現状のフェーズを発信していくことで、2・3人目としてほしい人材に刺さるように戦略的に伝えることに成功。
https://synayaka.com/upward/
ストーリー記事:https://www.wantedly.com/companies/company_3171293/post_articles/873145
② 株式会社ヒダカラ

地方創生の枠を超えるリブランディングでIターン人材の採用に成功。
リブランディングにより、単なる地方創生とは一線を画す独自の打ち出しを設計。「まず読んでもらう」キラーコンテンツを制作し、効果的な採用広報を展開。地方ならではの魅力を“共感”として伝えることで、惹きつけ力が向上。
https://synayaka.com/chihou_saiyou_wantedly/
ストーリー記事:https://www.wantedly.com/companies/company_6183316/post_articles/954181
5. Synayakaの採用広報代行
Synayakaでは、採用支援の軸の一つとして採用広報代行しております。そのため単なる採用広報ではなく、採用に直結するような効果の高いコンテンツをつくることを得意としております。
採用広報はかなり手がかかるものではあります。ですので、なんとなくつくってみるだけでは、「手間がかかるだけで成果が出ないつまらないものと」思ってしまうことになります。
採用広報と貴社ポテンシャルを考えても、これは非常にもったいないです。
「何を発信すべきかわからない」
「継続してつくり続けるには手が足りていない」
「採用につながっている気がしない」
そんな課題を感じている場合は、一度整理するだけでも状況は大きく変わります。
ぜひSynayakaの無料相談で貴社の採用ポテンシャルを最大限発揮する採用広報について壁打ちしてみませんか?


