Wantedlyストーリーとは?書き方・画像サイズ・事例を完全解説

近年、「共感で採用を動かす」企業が増えています。
特に若手・ミドル層を中心に、条件やスキルよりも「どんな人と、どんな想いで働くか」が重視されるようになりました。
こうした背景の中で、注目されているのがWantedlyのストーリー機能です。
求人だけでは伝えきれない企業の魅力を、リアルな言葉とビジュアルで届けることで、カルチャーに共感した人材との出会いが生まれています。
しかし実際には、
- 「何を書けばいいかわからない」
- 「画像サイズってどれが正解?」
- 「ストーリーを出しても応募が来ない…」
といった声も少なくありません。
そこで本記事では、Wantedlyストーリーの書き方・画像サイズ・事例・効果的な構成の型までを一気に解説。
採用広報やWantedly運用に悩む方に向けて、すぐに使える実践知をお届けします。
1.Wantedlyとは?|ストーリーで“共感”を伝える採用広報メディア

①Wantedlyの特徴|“共感”を軸にした採用広報

近年、採用活動は「スキル」や「条件」だけではなく、「価値観」や「共感」が重視されるようになっています。
そうした時代背景の中で登場したのが、共感型採用プラットフォーム「Wantedly」です。
Wantedlyは、企業と候補者が「想い」でつながることを重視した求人媒体。
登録企業数は4.3万社を超え、会員数は427万人以上(2024年時点)と、若手を中心に多くのユーザーが集まっています。
従来の求人媒体が「条件で選ぶ」場だとすれば、Wantedlyは「どんな人と、どんな未来をつくるか」に焦点を当てた、“ストーリーで魅せる”媒体です。
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②ストーリー機能とは?|求人との違いと役割
Wantedlyにおける「ストーリー」は、いわば“会社の空気感”を伝えるブログ機能です。
- どんな想いで会社を立ち上げたのか
- どんなメンバーが、どんな想いで働いているのか
- どんな未来を、どんな価値観で描いているのか
…といった「背景」や「人となり」にフォーカスすることで、読んだ人の心に刺さる、共感を呼ぶコンテンツとなります。
通常の求人ページが“募集要項”を伝える場であるのに対し、ストーリーは“意味や世界観”を伝える場。
スタンフォード大学の研究では、人は「事実」より「物語」の方が20倍記憶に残るというデータもあり、採用広報における強力な武器になります。
③なぜWantedlyストーリーが注目されているのか?
現在の採用市場では、「待っていても応募が来ない」時代になりつつあります。
特に中小・ベンチャー企業では、大手のようなブランド力に頼ることが難しいため、“自社の魅力を自ら発信する”広報型の採用活動が求められています。
そこで活用されているのが、Wantedlyストーリーです。
- 掲載数に制限がなく、何本でも無料で投稿できる
- 継続的な発信により、求人のPVや応募率が上がる
- SNSでの拡散も可能で、接触機会が増える
こうした特性により、Wantedlyストーリーは単なるコンテンツではなく、“企業の採用ブランディング資産”として活用され始めています。
2.Wantedlyストーリーの効果|PV・応募に効く“物語”の力
①PVや応募率に与える具体的な影響
Wantedlyで成果を出している企業の多くが活用しているのが、ストーリー機能です。
ストーリーを定期的に投稿・更新している企業は、していない企業に比べてPV・応募率が圧倒的に高い傾向があります。
たとえば、Synayakaが支援した企業の中では
- ストーリー運用を始めて求人PVが3.2倍
- ストーリー経由での応募率が1.8倍に増加
- SNS経由の流入も増加し、企業フォロワー数が2.5倍に拡大
…など、数値で実感できる成果が報告されています。
Wantedlyのアルゴリズムは、「更新頻度」や「新しさ」を重視するため、ストーリーを出し続けることで表示順位にもプラスの影響を与えます。
②「共感」がもたらす行動変容とは?
ストーリーの最大の強みは、「共感」によって人を動かせる点にあります。
これは、単に情報を与えるのではなく、「この会社の考え方が好きだ」「この人たちと働きたい」と感情レベルでつながる仕組みです。
Wantedlyにおける“応募”は、ただのエントリーではありません。
会社に「興味を持った」ことの意思表示であり、その背後には価値観への共鳴があります。
だからこそ、「スキルマッチだけでなくカルチャーマッチした人材」が集まりやすく、入社後の活躍や定着にもつながりやすいのです。
③アルゴリズムにも影響?ストーリー発信の重要性
Wantedlyは、「新着順」「人気順」「おすすめ順」の3つの指標で求人・ストーリーを並び替えています。
この中で、おすすめ順はAIによるスコアリングで決定され、以下のような要素が影響します
- ストーリーや求人の更新頻度
- タイトルや本文のキーワード設計
- SNSでの拡散・応援数
- 応募者の反応率(クリック・応募)
つまり、単に投稿するだけでなく、“見られる構造”を設計することが重要です。
ストーリーを戦略的に活用することで、Wantedly内での表示機会を最大化し、より多くの人の目に留まるようになります。
3.良いWantedlyストーリーの書き方|3パターンの型と構成ポイント

①ビジョン型|「なぜこの会社が存在するのか」を語る
ビジョン型のストーリーでは、企業がどんな未来を描いているのか、なぜそのビジョンを追いかけているのかを語ります。
もっとも共感を得やすく、会社の“根っこ”を伝えることで、理念や想いに強く惹かれる読者との接点をつくれます。
主な内容構成
- 創業ストーリー
- 社名に込めた想い
- 会社として実現したい社会課題や理想
おすすめテーマ例
- 「なぜこの事業をやるのか?」
- 「自分たちが信じている価値観とは?」
- 「どんな世界をつくりたいのか?」
②戦略・事業型|「どう戦い、どこを目指すか」を語る
戦略型のストーリーは、事業内容・マーケット戦略・成長フェーズなどを軸に構成します。
特にビジネス志向の強い読者や、プロフェッショナル層には効果的です。
主な内容構成
- 現在の事業戦略やビジネスモデル
- 競合との違い、勝ち筋
- 中長期の成長計画
おすすめテーマ例
- 「シリーズBの今、どこに投資して何を伸ばすか?」
- 「プロダクトの競争優位性とは?」
- 「事業責任者が語る、これからの戦い方」
③カルチャー・人物型|「どんな仲間と、どう働くか」を描く
カルチャー型は、働いている“人”を中心にしたストーリーです。
現場メンバーの考え方や行動スタンスが伝わることで、「この人と働きたい」「このチームに入りたい」と思わせる力があります。
主な内容構成
- インタビュー形式(社員・代表・マネージャーなど)
- 一日の働き方・文化の紹介
- 失敗談や価値観エピソード
おすすめテーマ例
- 「社員が語る、カルチャーとの出会い」
- 「この会社に入って変わった自分」
- 「リモート時代におけるチーム連携の工夫」
④読みやすく・刺さる構成にする5つのポイント
- タイトルで感情を揺さぶる:「なぜその選択をしたのか」など問い型やストーリー性を強調
- リード文で共感を引き出す:「実は、ずっと悩んでいました」など読者の気持ちに寄せた書き出し
- 見出しを使って構造化する:「①なぜこの仕事?→②どう実行?→③どんな未来?」の順で流れを整理
- 画像や図解で視覚的に伝える:テキストだけでなく、ビジュアルでも空気感を届ける
- 文章はシンプルに、主語を明確に:ひとつの文に1メッセージを心がける
Wantedlyストーリーは、「誰に、何を、どう伝えるか」を整理し、構造化された“型”に落とし込むことで、誰でも発信しやすくなります。
次のパートでは、見た目の印象にも大きく関わる、画像サイズやデザイン設計のコツを解説します。
4.画像サイズ・デザイン設計のコツ|見た目でも惹きつける
①推奨される画像サイズと形式まとめ(OGP、本文、アイキャッチ)
Wantedlyストーリーはビジュアルの印象が応募率に大きく影響します。
実際、画像の魅力によってPVが2〜3倍に跳ね上がるケースもあります。
以下が推奨される画像サイズの目安です
種類 | 推奨サイズ(px) | 補足 |
---|---|---|
OGP画像(サムネ) | 1200×630 | SNSでのシェア時にも美しく表示されるサイズ |
ヘッダー画像 | 1920×1080(最小1280×720) | 横長でインパクトが出る、画質も重視 |
本文内画像 | 横800px以上 | 画質劣化を防ぐため横幅を大きめに、縦は自由 |
画像比率は16:9が基本です。正方形や縦長はトリミングされる場合があるため注意が必要です。
②画像選定で気をつけるべき3つのこと(構図・解像度・被写体)
Wantedlyストーリーで使用する画像は、企業の“空気感”を視覚的に伝える重要な要素です。
以下の3点に注意するだけで、印象が大きく変わります。
構図:余白とバランスに注意
人物を中央に配置しすぎず、余白や空間を活かして「余裕のある印象」に。
解像度:画像の粗さは信用を下げる
最低でも横800px以上・ファイルサイズは200〜500KB程度がベター。画質が悪いと世界観に影響します。
被写体:リアルな“人感”を大切に
社員の自然な笑顔や会話シーン、働く様子など、リアリティのある写真が共感を呼びます。
③デザイン一貫性で伝わる「世界観」の作り方
視覚的な統一感は、「この会社っぽさ=カルチャー」そのものを印象づけます。
押さえるべき統一ポイント
- 色味のトーンを揃える(フィルターや明るさ)
- フォント・ロゴの使い方をルール化する
- ストーリーごとにテーマカラーやテキストレイアウトを固定
たとえば次の章で記述する、ヒダカラ社のように全ストーリーのヘッダー画像を自然素材で統一するなど、ブランド感を構築している事例もあります。
ストーリーの中身が良くても、見た目で読まれなければ意味がありません。
視覚的に“刺さる設計”こそ、Wantedlyストーリーの効果を最大化するための土台です。
次のセクションでは、実際にストーリーで成果を出している企業の事例を紹介します。
5.Wantedlyストーリー事例3選|応募を生んだ魅力発信とは
ストーリーの構成やデザインを整えても、「どんな内容が刺さるのか?」は感覚だけでは判断できません。
ここでは、実際にWantedlyストーリーで応募や共感を生んだ企業の成功事例を3つご紹介します。
事例①株式会社ヒダカラ|地域共創の想いが届いた採用ストーリー

https://www.wantedly.com/companies/company_6183316/post_articles/954181
ヒダカラは和歌山・日高地域に根差したローカルベンチャーです。
同社が発信したストーリーでは、「地域で挑戦する意味」や「移住者のリアルな声」を丁寧に綴り、感情を動かす構成になっています。
🔸特徴
- 地方創生という文脈で「ビジョン型」の訴求に成功
- 写真も自然体で、移住者のストーリーに共感が集まった
- 応募前の企業フォロー数が短期間で2倍以上に増加
事例②日本負荷試験テクノ株式会社|専門性と成長意欲に響いたキャリア訴求

https://www.wantedly.com/companies/company_9690412/post_articles/928478
電気設備の検査・負荷試験を手がける技術企業。
専門性の高い領域でありながら、社員インタビューを通じて「仕事のやりがい」「成長ストーリー」を語ることで、共感を獲得しました。
🔸特徴
- 技術職にも関わらず、ストーリーで“人の想い”を中心に
- 「どんな価値を社会に生み出しているか」が明確に伝わる
- キャリア志向の若手からエンゲージメントが急増
事例③オープンアップITエンジニア|“技術者の未来”を言語化した好事例

https://www.wantedly.com/companies/openup_itengineer/post_articles/549033
SES・受託開発を行うエンジニアリング企業。
同社のストーリーでは、「エンジニアがキャリアを諦めず、挑戦できる環境」を伝える構成になっており、読了後に“未来を想像できる”内容でした。
🔸特徴
- 「キャリアの選択肢の広さ」というEVPをストーリーで体現
- 実際の現場エンジニアの声とリアルな葛藤を交差させた構成
- ストーリー経由でのカジュアル面談数が3倍近くに増加
こうした事例に共通するのは、「リアルな声」と「価値観の言語化」、そして「世界観の一貫性」です。
うまくいっている企業ほど、“ストーリーで何を伝えるべきか”がクリアになっています。
6.Synayakaによるストーリー支援|共感設計から運用まで伴走

Wantedlyのストーリーは、ただ記事を投稿するだけでは成果につながりません。
企業の想いやビジョンを「共感されるカタチ」に変換し、見られる構造まで設計する必要があります。
Synayaka(しなやかHR Lab)では、270社以上の運用支援で培ったノウハウを活かし、ストーリーの戦略設計から制作・改善まで一貫して支援しています。
①ストーリー設計支援|EVP×ペルソナをベースにした設計力
Synayakaがまず行うのは、「誰に・何を・どう伝えるか」を言語化するストーリー設計です。
- EVP(Employee Value Proposition)を3C(自社・競合・候補者)で明確化
- ペルソナごとに響く訴求軸を設定
- ストーリーの「型」設計(ビジョン・戦略・カルチャー)も含めて構成設計
これにより、読者が「これは自分のことだ」と感じるような設計を実現します。
②文章構成・画像制作もまるごと支援可能
構成案だけでなく、本文ライティングもプロが担当します。
インタビュー形式でも原稿起こしでも、自然体で伝わる言葉を丁寧に選び、「刺さるストーリー」に仕上げます。
また、ヘッダー画像・本文写真の選定やデザイン調整も対応。
テンプレ化された「きれいなだけのページ」ではなく、企業の空気感や人柄まで伝わるビジュアル表現を目指します。
③定期運用・改善まで伴走するパートナー体制
Synayakaは「一回作って終わり」ではありません。
月次でのPV・応募分析をもとに、反応が良いコンテンツ/そうでないコンテンツを分解し、改善提案まで一緒に実行します。
- 訴求軸のABテスト
- タイトル改善や導線調整
- SNS連携や社内巻き込み体制の設計 など
これにより、Wantedlyを単なる“発信ツール”から“採用資産”に昇華させる運用を実現しています。
「どこから始めればいいかわからない」「今のストーリーが響いていない気がする」
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まとめ|Wantedlyストーリーは“採用の空気感”を伝える場
①共感を軸にした採用広報のまとめ
Wantedlyストーリーは、ただの採用コンテンツではありません。
企業が「どんな人と、どんな未来をつくりたいか」を言葉とビジュアルで伝える、“共感型の採用広報メディア”です。
本記事では、以下の観点からストーリー活用のポイントを解説しました:
- ストーリーの基本と役割
- PV・応募に直結する効果
- 書き方の3パターン(ビジョン・戦略・カルチャー)
- 画像サイズとデザイン設計のコツ
- 成功事例と構成の共通点
- Synayakaによる戦略的支援内容
Wantedlyで成果を出している企業は、共通して「価値観」や「空気感」を丁寧に伝えています。
逆に、制度やスキルだけを並べたページでは、心に残りません。
②まず取り組むべき3ステップアクション

今から始められる、Wantedlyストーリー改善のための3ステップを紹介します。
Step 1|ペルソナとEVPを再定義する
誰に届けたいのか? どんな魅力を持つ企業なのか?を、3C視点で言語化しましょう。
Step 2|ストーリーの型を決めて書き始める
ゼロから作らず、「ビジョン型」「戦略型」「カルチャー型」の型を活用して発信を継続。
Step 3|画像・構成・タイトルを見直して“見られる構造”を作る
画像サイズや言葉のトーン、タイトル設計で差がつきます。見た目にもこだわりを。
③無料相談のご案内|第三者視点で改善点を整理
もし、「今のWantedlyページ、これでいいのか不安」「ストーリーが全然読まれていない」と感じているなら、
第三者視点でのフィードバックを受けることが成果への近道です。
Synayakaでは、Wantedlyストーリーや求人ページをチェックし、改善点や強みを無料でフィードバックする個別相談会を実施中。