RPO(採用代行)とは?メリットや選び方、分類別10社を厳選して紹介!

さまざまな採用課題がある中、その有力な解決策の一つになるのが、「RPO(採用代行)」。
採用代行選びは、料金の安さや知名度だけで決めてしまうと、
「工数は減ったが、肝心の採用が成功しない」という失敗に陥りがちです。
この記事では、単におすすめサービスを羅列するのではなく、自社に最適な採用代行パートナーを
「見極めるための3つの比較軸(モノサシ)」を徹底解説します。
さらに、代行を依頼して終わりにしない、未来につながる「採用の資産化」という重要な視点についてもご紹介します。
そもそもRPO(採用代行)とは?
RPOとは(Recruitment Process Outsourcing)とは、その名の通り、企業が行う採用活動のプロセスの一部、または全部を外部の専門企業が代行するサービスです。
RPOをしている会社は常に多職種・多業界の採用を同時並行で進めています。したがって、一般的な企業よりも圧倒的にノウハウが幅広く深くたまりやすい仕組みになっています。
そのため
・事業を急速に拡大させるために、これから人事部を立ち上げて採用を加速させるグロース期の企業様
・自社の採用のプロが退社して、ノウハウが抜け落ちてしまった安定期の企業様
などはRPOを用いて採用のノウハウを最短で獲得し、早期に問題を解決して採用で経営を盛り上げていきましょう。
またRPOの中でも内製化に協力的なサービスもあります。
しなやかでは「採用の資産化」を掲げ、企業様の人事部にも今後も成果を出し続けられる仕組みづくりもしています。
「人材派遣」や「人材紹介」との違い
- 人材派遣: 一時的に企業に人材そのものを貸すという形式のサービス。
- 人材紹介: エージェントが持つ人材データベースから企業の要件にマッチする方を紹介するサービス。
これらに対し、RPO(採用代行)は、あくまで「御社の人事・採用担当」という立場で、採用計画の立案から応募者対応、スカウト送信、面接調整まで、実際の「業務(プロセス)」を代行するパートナーです。
【最重要】採用代行サービスを比較する「3つのモノサシ」
数あるRPOサービスを見極めるために、以下の「3つのモノサシ」で比較検討することが重要になります。
- 料金体系:月額固定型(主流)、成果報酬型、ハイブリッド型
- 業務範囲:コア業務(戦略設計等上流工程、面接など)、ノンコア業務(求人投稿、スカウト送付等)
- 得意領域:エンジニア特化、スカウト特化など
モノサシ1:料金体系のタイプを理解する
料金体系は、主に3つのタイプに分かれます。自社の採用計画や予算感に合うものを選びましょう。
- 月額固定型
- 特徴::業務量や採用人数に関わらず、毎月一定の費用が発生します。
- メリット: 採用人数が多いほど一人当たり単価が下がります。
- デメリット: 1人も採用できなかった月でも費用が発生します。
- こんな企業向け: 継続的に複数名の採用が必要で、採用プロセス全体を見直したい企業。
- 成果報酬型
- 特徴:採用時点で費用が発生します。人材紹介でよく使われているモデルです。
- メリット:採用できるまで費用がかからないため、初期リスクを抑えられます。
- デメリット:一人当たり単価が高額になりがちです。業務範囲が紹介に限定されるケースが多く見られます。
- こんな企業向け: リスクを抑え、特定のポジションを「1〜2名だけ」急ぎで採用したい企業。
- ハイブリッド型
- 特徴:低めの月額固定費+採用成功時の成果報酬、という組み合わせのモデルです。
- メリット: 月額固定型と成果報酬型の「良いとこ取り」ができる場合があります。
- デメリット:総額が大きくなりやすいです。
- こんな企業向け: リスクを抑えつつ、一定の業務量(スカウト送信など)も担保してほしい企業。
モノサシ2:業務範囲で比較する|自社の課題は「工数」か「戦略」か
ここがRPO選びの重要な分岐点です。RPOに「どこまで」任せるかは、自社の採用課題がどこにあるかによって決まります。
採用業務は、大きく「ノンコア業務」と「コア業務」に分けられます。
- ノンコア業務(作業代行):
- 応募者対応、面接の日程調整、スカウトメールの送信(テンプレート使用)など。
- コア業務(戦略設計):
- 採用ターゲットのペルソナ設計、採用チャネルの選定、求人票やスカウト文面の最適化、面接の代行・評価基準の策定など。
自社の状況に合わせて、依頼すべき範囲を見極めましょう。
Case A:社内に採用の専門家が「いる」場合
社内に採用戦略を描ける専門家(採用責任者など)が既にいる場合、課題は「戦略」ではなく**「工数(リソース)」です。 この場合、「ノンコア業務」をRPOに任せて工数を削減**し、自社の専門家が「コア業務(戦略設計や面接)」に集中できる環境を作るのが、最もコスト効率の良い最適な選択です。
Case B:社内に採用の専門家が「いない」場合
一方、社内に専門家が不在で、採用ノウハウ自体が不足している場合、課題は「工数」と「戦略」の両方です。 この場合に「ノンコア業務」だけを依頼してしまうと、工数は減っても、肝心の「なぜ応募が来ないのか」「なぜ辞退されるのか」といった根本課題は解決しません。これが、RPO導入で陥りがちな「失敗」のパターンです。
■ ポイント1:(Case Bの場合)上流の「採用ブランディング」を任せられるか
もし自社にノウハウがないならば、採用活動の「上流工程」から伴走し、戦略設計まで踏み込んでくれるパートナーを選ぶことが成果への近道です。 採用がうまくいかない根本原因は、自社の魅力がターゲットに正しく伝わっていない「採用ブランディング」の失敗にあることが多いためです。
■ ポイント2:(Case Bの場合)未来につながる「採用の資産化」の視点があるか
「代行業者に丸投げした結果、契約が終了したら社内にノウハウが何も残らなかった」 これは、採用ノウハウがない企業(Case B)が最も避けるべき失敗です。RPOに依存せず目指すは採用の信頼できるパートナーです。
採用ブランディングによる言語化された魅力、成功し続ける求人原稿、返信率の高いスカウトのテンプレートなどコミュニケーションを取りつつ構築し、蓄積できる企業を探しましょう
「採用の資産化」とは、代行を通じて得たノウハウやデータを社内に蓄積し、契約終了後も自社で採用を成功させられたり、何年も継続して採用が成功する「仕組み」を作ることです。
- 資産化できるもの(例):
- 採用ブランディングによる魅力設計
- 効果が出たスカウト文面のテンプレート
- ターゲットに響く求人票の書き方ノウハウ
目先の工数削減だけでなく、中長期的に「採用の資産化」まで支援してくれる会社は
そこまで多くないので一つの目安にしましょう。
モノサシ3:得意領域で比較する(特化型 vs 総合型)
採用代行会社にも「得意分野」があります。
- 総合型
- 特徴: 新卒、中途、営業、事務、エンジニアなど、職種を問わず幅広く対応可能です。
- こんな企業向け: 採用人数が多く、複数のポジション(営業とバックオフィスなど)をまとめて依頼したい企業。
- 特化型
- 特徴: 「エンジニア・IT人材」「ハイクラス・経営層」「新卒」など、特定の領域に特化しています。
- こんな企業向け: 専門性が高く、採用難易度の高い職種をピンポイントで狙いたい企業。
特に「エンジニア採用」は、技術への理解、専門用語の知識、最新の市場感がなければ、ターゲットに響くスカウトを送ることも、面接で見極めることも困難です。 こうした採用難易度の高い職種こそ、「特化型」のRPOが強みを発揮する領域です。
【分類別】厳選おすすめ採用代行(RPO)サービス10選
ここからは、具体的な採用代行サービスを「得意領域」や「料金体系」で分類し、厳選して10社ご紹介します。 自社の課題と照らし合わせながら、最適なパートナーを見つけてください。
①総合型
幅広く採用支援に入れる総合型。様々な業界、職種の採用ノウハウを持っているのが大きな特徴。
さらには代行できる採用業務の幅も広く、上流から下流までの対応力が高い部分も魅力。
自社にノウハウがあまりない、課題解決のための適切な施策がわからない、とにかく工数が足りていないなどの課題がございましたら、とりあえず総合型のRPO会社に相談してみるのが吉です。
例:しなやか人事(株式会社Synayaka)、まるごと人事、ネオキャリア、CASTER BIZ recruiting など
①エンジニア特化型
エンジニアの採用に定評がある。
元エンジニアやIT企業で採用をしていたプロなどが在籍していることも多く、知見やインサイトが豊富。
細かな要件なども理解してくれるためコミュニケーションが取りやすいのも大きな魅力。
エンジニアのみの採用を目的としているのであれば優先的に相談してみるのが良いでしょう。
例:トラックレコード、シンギョク、しなやか人事(株式会社Synayaka)
①スカウト特化型
近年より一層注目を浴びているスカウト等のダイレクトリクルーティングに特化したRPO。
スカウトは文面を考える、ターゲットの選定、送付、返信対応など常に動かし続けなければいけない工程が多い。
さらに一つ一つの工程にノウハウが求められるため、コストのわりに成果が出ないパターンも少なくないです。
そんな時はスカウトに特化したRPOに相談して上流の設計から協力してもらうのも有効な対策になります。
例:VOLLECT、ダイレクトソーシング
①成果報酬型
RPOは基本的に前課金の月額制が多い中、成果報酬型の採用代行サービスもあります。
メリットは採用費のコントロールがしやすいことにあります。ですので、予算の自由度はあまりないが一定数採用をしたいという企業様はこちらの成果報酬型の利用も検討してみてください。
例:ヒトトレ、RPO300
1. 【総合型】
幅広い業種・職種に対応し、採用プロセス全体を柔軟にサポートできるサービスです。採用戦略からノンコア業務まで、企業のニーズに合わせて幅広く対応できるのが強みです。
1. しなやか人事(株式会社Synayaka)

「採用の資産化」「生成AI」「ブランディング」を強みとしており、上流から下流の業務のほぼ全てに対応可。
再現性の高い支援と、内製化にも強みがあるサービスです。
- 強み1:ブランディング
自社、競合、候補者の目線で魅力を言語化していきます。
第三者の目線と採用のプロの目線で企業の隠された魅力を発掘し、求職者に深く刺さるように届けます。 - 強み2:AI技術の活用
最新のAI技術を活用し、スカウト業務の効率化や採用データの高精度な分析を実施。属人性を排除した、再現性の高い採用プロセスを実現します。また、人的工数削減により低コストを実現しています。 - 強み3:未来へつながる「採用の資産化」
最大の強みは「採用の資産化」です。上記の「採用ブランディング」の設計などコア業務の上流工程から関わり、効果の出たスカウト文面や面接ノウハウ、分析データなどを「資産」として貴社に蓄積。
料金:スタンダードプラン25万/月、要望に合わせ、柔軟に対応可能(職種数、スカウトの有無などにより変動)
▼こんな企業におすすめ
- グロース期で、ノンコア業務の工数負担を減らしコア業務に集中したい企業
- 採用ブランディングを強化し、継続的な有効応募の母集団を確保したい企業
- ゼロから採用を始める、勢いがあるスタートアップ企業
2. まるごと人事
- 強み:あらゆる採用課題を解決する経験豊富な採用のプロ集団。上流から下流まで迅速に対応。
一ヶ月からの契約ができるのも魅力- 料金:ライトプラン25万円/月、スタンダードプラン45万円/月
- こんな企業にオススメ
・短期間だけRPOを利用し、採用を強化したい。
・コストよりパフォーマンスを求める企業。- (URL:https://marugotoinc.co.jp/)
3. ネオキャリア
- 強み:圧倒的な支援実績を持ち、新卒、中途、アルバイトと幅広い対応力を持つ。
全国五か所に拠点があるため、また災害時などでもストップしない仕組みを取っている。- 料金:要問い合わせ
- こんな企業にオススメ
・実績重視の企業
・幅広い雇用形態で採用していきたい企業- (URL:https://www.neo-career.co.jp/)
4. キャスター(CASTER BIZ recruiting)
- 強み:時間での契約になるので中途も新卒も同時に頼める。
また、最短5日で動き出せるため急な依頼にも対応可能。- 料金:21.45万円/月(30時間稼働)~55.44万円/月(90時間稼働)
- こんな企業にオススメ
・退職、求職、産休で急に採用する必要ができた企業。
・新卒、中途もまとめて頼みたい企業。- (URL:https://recruiting.cast-er.com/)
2. 【エンジニア特化型】
採用難易度の高い、エンジニア・IT人材の採用に特化したサービスです。専門知識と独自のノウハウを強みとしています。
5. 株式会社トラックレコード
- 強み:採用のプロだけでなく、CTOやEM、CDO経験者も含めたチームで構成。
高品質の企画やコンテンツ制作も可能。- 料金:要問合せ
- こんな企業にオススメ
・エンジニア採用が難航している企業。
・コンテンツ作成も検討している企業。- (URL:https://trackrecords.co.jp/)
6. 株式会社シンギョク
- 強み:エンジニア採用でありがちな採用を統括するPMのような立ち回りができます。
また、人材紹介もできるのでスピード感をもって採用することができます。- 料金:要問合せ
- こんな企業にオススメ
・なるべく早く優秀なエンジニアを採用したい企業。
・採用に関する仕組みが定まっていない企業。- (URL:https://shingyoku.com/)
しなやか人事(株式会社Synayaka)

事例紹介記事はこちら
しなやか人事はエンジニア採用にも強みを持っています。
代表が元エンジニアということもあり、エンジニアの志向性にも造詣が深いことが特徴です。
企業様の状況や強みに合わせて媒体の選定もでき、ブランディングにより、多くあるIT企業の中でも埋もれずに他社と差別化した魅力の発掘で圧倒的な採用成果を協力してつくることができます。
候補者の志望度も高めることができるので内定を出したのに他社を優先されてしまう、といった状況も解決できます。
こんな企業にオススメ
・応募がなかなか来ない、スカウトを送っても返事が少ないと感じている企業。
・採用担当者がおらず、ノウハウが不足しているIT企業。
・内定を出したのに、最後の最後で採用競合に優先順位で負けていまっている企業。
3. 【スカウト特化型】
ダイレクトリクルーティング(スカウト送信)や、それに付随するノンコア業務の代行に特化したサービスです。
7. vollect
- 強み:ダイレクトリクルーティング(DR)に特化したRPOで多数の実績有。代表がDRについての著書も
書いている。LinkedInの公式パートナーでもあるのでハイレイヤー採用にもうってつけです。- 料金:要問合せ
- こんな企業にオススメ
・ダイレクトリクルーティングが上手くいかないと悩んでいる企業。
・ハイレイヤーの採用が難航している企業。- (URL:https://vollect.net/)
8. ダイレクトソーシング
- 強み:実績が豊富で大手企業のRPOも携わっている。LinkedInに特化したサービスが多く、グローバルなハイレイヤーの採用も得意としている。
- 料金:要問合せ
- こんな企業にオススメ
・グローバル人材が欲しい企業。
・ダイレクトリクルーティングを活用したことがない企業。- (URL:https://directsourcing-lab.com/)
4. 【成果報酬型】
初期費用や月額費用がかからず、採用が成功した時点(または入社時点)で費用が発生するタイプのサービスです。
9. ヒトトレ
- 強み:業界初の
成果報酬型→成果保証型のRPOです。お金を払ったのに一人も採用ができなかった
という恐れがないのが最大の魅力になります。- 料金:要問合せ(前払い型)
- こんな企業にオススメ
・お金を無駄にしたくない企業。- (URL:https://www.hitotore-saiyou.com/)
10. RPO300
- 強み:完全成果報酬型のサービスになっています。
- 料金:頭金300万円(未達一人につき60万円返金)
- こんな企業にオススメ
・予算があり、良い人がいたらどんどん採用したい企業。- (URL:https://lifeplan.co.jp/pro300.html)
まとめ
採用代行(RPO)選びは、企業の未来を左右する重要なパートナー選びです。
価格や知名度だけで判断してはいけません。企業によって合うRPOは違ってきます。
明確に自社の課題を把握したうえでRPOを選ぶ。もしくはなんとなく課題に感じているものがあり、それを解決できそうな特徴があるRPOに相談してみることも一つの手です。
Synayakaの無料相談
もし、
・課題も漠然としている
・最適な媒体がわからない
・RPOに依存しすぎず、ゆくゆくは内製化していきたい
・採用ブランディングって実際どうなるの?
・エンジニアの採用が上手くいかない
・予算が限られている中で成果を最大化したい
・採用をし始めで、右も左もわからない
などの課題がございましたら、ぜひSynayakaの無料相談をご利用ください!
支援実績豊富な採用のプロが貴社に最適な採用戦略を診断し、必ずお力になります。











